種牡馬プロファイル · v2
距離補正の連鎖:父 ← 母父 ← 母母父
血統は各世代が前段を補正する連鎖。①母父は父を、②母母父は母父を基準に、 Δ距離(延ばす→右/詰める→左)・Δ芝ダ(芝→上/ダ→下)だけ動かす。 各段の基準=その馬の(父/母父)の産駒平均。原点=補正なし。2024-26 / n≥300。点にカーソルで詳細。
この図が示していること
この図が伝えているのは、「母方の血が、父の距離適性をどちらへ引っ張るか」です。同じ父でも、母父・母母父に何が入るかで、産駒が走る距離は前後にずれます。
母父に入ると距離を延ばす(スタミナを足す)血は ホワイトマズル(+175m)、Giant's Causeway(+117m)、ステイゴールド(+98m) など。逆に距離を詰める(スピードへ寄せる)血は ヨハネスブルグ(-193m)、サクラバクシンオー(-181m)、ファスリエフ(-147m)。たとえば母父ホワイトマズルは父の平均より長い距離へ、母父サクラバクシンオーは短い距離へ、と産駒の主戦場を動かします。
さらにもう一代さかのぼった母母父にも同じ働きがあり、Nureyev(+98m)、メジロマックイーン(+83m)、Sadler's Wells(+68m) などが距離を延ばす方向に効きます。ただし世代が遠いぶん引っ張る力は弱く、母父ほど大きくは動きません。
つまり——父の距離だけ見て「短距離血統/長距離血統」と決めつけると外す。母方まで見ると「父は短距離型でも母方がスタミナを足して実は中距離向き」といった補正が読めます。血統カードの『血統距離』はこの補正を積み上げて計算しています。
① 母父 → 父 の補正(母父が父を延ばす/詰める)
▶ 距離を延ばす母父 ホワイトマズル(+175m/-3pt) Giant's Causeway(+117m/-9pt) ステイゴールド(+98m/+13pt) ハービンジャー(+94m/+9pt)
▶ 距離を詰める母父 ヨハネスブルグ(-193m/-4pt) サクラバクシンオー(-181m/+3pt) ファスリエフ(-147m/-6pt) サウスヴィグラス(-132m/-17pt)
▶ 芝へ寄せる ジャングルポケット(+72m/+16pt) スクリーンヒーロー(-35m/+15pt) ディープインパクト(+32m/+14pt) ステイゴールド(+98m/+13pt)
▶ ダートへ寄せる サウスヴィグラス(-132m/-17pt) アフリート(-26m/-16pt) ワイルドラッシュ(-17m/-16pt) ゴールドアリュール(-21m/-15pt)
▶ 距離を詰める母父 ヨハネスブルグ(-193m/-4pt) サクラバクシンオー(-181m/+3pt) ファスリエフ(-147m/-6pt) サウスヴィグラス(-132m/-17pt)
▶ 芝へ寄せる ジャングルポケット(+72m/+16pt) スクリーンヒーロー(-35m/+15pt) ディープインパクト(+32m/+14pt) ステイゴールド(+98m/+13pt)
▶ ダートへ寄せる サウスヴィグラス(-132m/-17pt) アフリート(-26m/-16pt) ワイルドラッシュ(-17m/-16pt) ゴールドアリュール(-21m/-15pt)
② 母母父 → 母父 の補正(母母父が"母父"をさらに延ばす/詰める)
▶ 距離を延ばす母父 Nureyev(+98m/+1pt) メジロマックイーン(+83m/-4pt) Sadler's Wells(+68m/+5pt) Mr. Prospector(+54m/-10pt)
▶ 距離を詰める母父 グラスワンダー(-118m/+3pt) ティンバーカントリー(-101m/-7pt) アサティス(-93m/-19pt) Fusaichi Pegasus(-83m/+9pt)
▶ 芝へ寄せる Cozzene(+19m/+16pt) Unbridled's Song(+25m/+14pt) Caerleon(-66m/+13pt) リアルシャダイ(+48m/+12pt)
▶ ダートへ寄せる Giant's Causeway(+3m/-19pt) アサティス(-93m/-19pt) Deputy Minister(-19m/-17pt) ネオユニヴァース(-36m/-17pt)
▶ 距離を詰める母父 グラスワンダー(-118m/+3pt) ティンバーカントリー(-101m/-7pt) アサティス(-93m/-19pt) Fusaichi Pegasus(-83m/+9pt)
▶ 芝へ寄せる Cozzene(+19m/+16pt) Unbridled's Song(+25m/+14pt) Caerleon(-66m/+13pt) リアルシャダイ(+48m/+12pt)
▶ ダートへ寄せる Giant's Causeway(+3m/-19pt) アサティス(-93m/-19pt) Deputy Minister(-19m/-17pt) ネオユニヴァース(-36m/-17pt)
この図の読み方
種牡馬(父)にはそれぞれ得意な距離・馬場があり、そこに母父・母母父が「もう少し長く」「もっと短く」と微調整を加えます。この図はその微調整の量を矢印で表したものです。原点(中央)が「補正なし」。
横(Δ距離):その母父を持つ産駒が、父の平均距離より何メートル長い/短い距離で走るか。右へ行くほど父を長距離側へ延ばし、左ほど短距離側へ詰める。母父ホワイトマズルは+175m(父より175m長い距離が主戦場になる=スタミナを足す血)、母父サクラバクシンオーは−181m(短距離へ詰める=スピードの血)。
縦(Δ芝ダ):芝寄り(上)かダート寄り(下)か。サウスヴィグラスは左下=距離を詰めてダートへ寄せる、という具合。
①と②の違い:①は父を基準に「母父がどう動かすか」。②は母父を基準に「母母父がさらにどう動かすか」。つまり 父 ← 母父 ← 母母父 と、血は世代をさかのぼるほど順に距離を微調整しています。②の補正量(±100m程度)が①(±180m程度)より小さいのは、遠い世代ほど引っ張る力が弱まるからで、これは血統の常識とも一致します。
計算の中身:「同じ父でも、母父Xが付くと距離がどれだけずれるか」を、Xと組んだあらゆる父について平均しています。だからその母父単体の引っ張りだけを取り出せています。データの少ない母父は近い父系の傾向で補って全種を表示(暴走値を防ぐため)。
※ 血の距離・馬場の癖を理解するための図で、当たり外れを予測するものではありません。